勉強より仕事より?「Spiritfarer」やってみるといいかも |
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Switchの「いっせいトライアル」で「Spiritfarer」にトライしてみたら、すぐさま夢中になってしまったので、期間中の割引+ポイント利用というありがた価格でこのすばらしいゲームを購入しました。任天堂さん、ありがとうございます!
まだ12%までしか進められていませんが、島々を巡って航海しながら船を大きくしたり、客室を増やしたり、魚を釣ったり、船内で野菜を作ったり、はたまた羊を飼ったり、乗船者のために料理をふるまったりと、それはそれは大忙しです。
でも、もうひとつ、とても大事な任務があるんです。それは、死にゆく者を船に乗せて次の世界の入り口であるエバードアまで送ること。紹介動画でも「お別れのしかたを学ぶ」とあったので、そういうゲームなんだと理解していたものの、実際にその場面になるともう涙が止まりません。
少し前、シカのグウェンが自室に鍵をかけて引きこもってしまったんです。グウェンは最初の乗客で、いろいろ教えてくれたんですよね。心配していたもののどうすることもできずにいたら、いつの間にか船からいなくなっていました。悪い予感がしながらも、ほかの乗客のアドバイスに従ってグウェンの実家のある島に捜しに行くと、なんとそこにはグウェンの姿が! このときは心からほっとして涙が出ました。
ところが、安心したのもつかの間、一緒に船に戻るとグウェンから衝撃的なことばが……。そこからは泣けて泣けて進められなくなってしまったので「保存して終了」にしてしまいました。自分の体調を整えて、改めてエバードアに向かいたいと思います。仕事の休憩を兼ねてやるようなことじゃないと思うから。
乗船してくるのはみんなキャラの立った風変わりで愛すべき者たち、なんとなく自分自身とも重なります。ゲームですから、検索すれば攻略法なるものもヒットするのかもしれませんが、なぜでしょうか、これは「攻略」という言葉がなじまない気がします。
学校に行くのが気が重いと思っている子にも、誰かに抱きしめられたいと思っている大人にも、このゲームは大いなる慰めになるように思います。ハグのシーンはまるで自分が抱きしめられているような気持ちになれますからね。ただ、かなりシュールなので、少なくてもお子さん向けではないようにも思います。
カナダのゲーム制作会社さんの作品だそうですが、背景がシンプルなのに芸術作品のように美しくて、本当にすてきです。それと、日本のしめ縄のような飾りがあちこちにあってなんだか不思議な感じがします。どういうこと? 日本にルーツがある方が開発に携わっていらっしゃるのかしら?
タイトルは「Spirit(魂)farer(旅人)」ですが、日本語に訳すとしたら、「魂の旅人」というより、「魂の水先案内人」とか「船上のおくりびと」が近いかもしれません。ちなみに、主人公のステラはケア職に就いていた設定のようなので、「みとりの物語」ということなんですね。以上、出会えてよかったゲームのお話でした。