KOTOBAYA 雑記帳

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ルビンの壺が割れたなら 02:50
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    錯視を利用した「ルビンの壺」という絵がある。描いてあるのは1つの絵なのに、白を地にすれば壺が浮かび上がり、黒を地にすれば向き合う顔が見えてくる。でも、よほど努力しないと壺と顔が同時に見えることはない。そのことがわかっていればいいんだけど、「これは絶対壺だ!」とか「いや、顔に決まってる!」と主張されると、ちょっと困ってしまうことがある。


    何を言いたいかというと、今回の原発事故は、起こったことは一つなのに、人によって受け取り方がまったく違っているということ。自分の主張を持つのはいいけれど、自分の考えが本当に正しいのだろうかといつも疑ってみることだって大切なんだと思う。魔法を使って原発がなかったころに戻せるなら別だけど、生み出したことで抱えている重たいもののことはさて置いて、たった今すぐイエスかノーか決めましょうといったやり方は、あまり賢くないような気がする。


    あるいは、ミュラー・リヤー錯視のように、最初は真ん中の線が長いと思ったけど、冷静に考えたらみんな同じ長さだとわかった、ということだってある。それで納得できればいいけれど、やっぱり真ん中の線が長く見える自分の感覚のほうを主張されると、何の議論もできなくなってしまう。思いたいように思うのはもちろん自由なんだけどね。もしかしたら、どうしても真ん中が長いふうにしか見えない人に対する社会の理解も大切なのかな。


    私は批判をおそれる根性なしのキツネだから、トラさんの威を借りてこないと何もいえない。そこで、ちょっと開沼センセに登場してもらっちゃおうっと。お若いのに開沼先生はすごいです。それと、個人的には阪大のきくまこセンセ(菊池誠先生)のクールな視点も好きです。ニセ科学とか、本当にそうだなって。たくさん勉強して、いろんな意見を聞いて、あっちに傾いたりこっちに倒れたりいろいろしながら、自分の考えをまとめたい。いや、私なんかは考える前に、もっともっと「知る」ことが大事なんだと思う。



    ----------(以下「にこにこチャンネル」から引用)---------------------------------



    開沼:「様々な議論はありますが、『持続を求めて運動が形骸化していった』のが、日本の戦後社会運動史でもあります。現在も、全員ではないですが、少なからぬ人が自己承認を求めて社会運動に集う状況がある。そう指摘すると怒っちゃう人もいますが、自己承認欲求を満たしたいなら自己承認欲求を満たしたいでいいんです。それは動員の一つの戦略になりうる。これは原発についても、『ネット右翼』関係の社会運動についても同様です。ただ、自己承認欲求を満たそうとする結果、社会運動に目的よりも共同性を求めるようになったら、つまり、『課題解決』よりも『群れあい』をはじめたら、また形骸化がはじまる」

    (中略)

    ――では、開沼さん自身は、現在の原発をめぐる動きはどうなっていくべきだと思っているのだろうか。彼に尋ねてみると、こんな回答が返ってきた。

    開沼:「まずは、将来の理想を語る『べき』と、現在の状況を語る『である』を分け、『である』を明確にすることから始める必要があります。『こうである』という状況をよく知りもしないのに、『こうあるべき』ばかりに固執する中で、論理を捻じ曲げ、事態を見誤る――これは原発推進も脱原発も一緒です。空気に向かって叫んでいても、社会は何も変わりません。知るべきこと、見るべきことはいくらでもある。その中で、まずあなた自身が変わることからはじめなければなりません」


    -----------(引用終わり)---------------------------------------------


    引用元リンクはこちらです↓
    http://lite.blogos.com/article/45333/


    なんも言えねーって、言いたいことがいっぱいありすぎても何も言えなくなるものだなって思う。原発関係はなかなかブログに書くことができませんでした。なぜなら、壺も顔も両方見えてしまったから。ただ一つだけ、何かというと「アンタ、福島に住んでみろ!」っていうけど、福島が好きな私としては、そういう言い方はちょっと悲しいデス。

    | 福島のこととか | comments(0) | trackbacks(0) | posted by m-minako - -
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