KOTOBAYA 雑記帳

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カリギュラ効果か自傷行為か 04:38
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    浦島太郎はどうして玉手箱を開けちゃったんだろう。鶴を女房に迎えた男は、どうして機織りの部屋を覗いちゃったんだろう。禁止されると、かえってやりたくなる心理のことを「カリギュラ効果」というのだそうだけれど、それは、好奇心がくすぐられるって意味だよね。


    それとはちょっと違って、玉手箱を開けたらよくないことが起こりますよ、機織りの部屋を覗いたら取り返しのつかないことになりますよ、ということがわかっていても、やっぱり私たちは同じことをしてしまう。こんな言葉があるかどうかわからないけど、いわば「破壊的安定欲求」的なやつ。いわゆる自傷行為だね。


    よく子どもなんかでも、積み木でつくったお城が完成する寸前で、わざと自分で壊しちゃったりすることあるよね。きっと、完成して目標が喪失するのが怖いんだろうね。かさぶただって、乾いてくると決まってはがしたくなる。癒えることがもったいないんだ。


    「破壊」は、それ以上壊れることがないという意味で最高に安定している。でも、いつだって自分自身を傷つける。それじゃ、どうすればいいんだろう。


    やっぱり、玉手箱の存在自体を忘れてしまうに限るね。気を紛らわすってやつ。それで人は、お酒を飲んだり、カラオケに行ったりするんだね。私も、仕事の後の発泡酒(ロング缶)なしじゃ生きていけないもの。忙しい人にはこっちがお勧めだ。


    もう一つある。それは、毎日玉手箱を目の前に置いて、眉間にしわを寄せながら、開けないことの意味とか、開けた結果の予測を、しゃちこばって考え続けることだ。いずれ開けてしまうにしても、これでかなりの時間稼ぎになる。やっかいな玉手箱の存在が、私たちを無理やり成長させてくれるんだ。


    鶴を女房にした男も、甘い汁を吸いながら、何かしっくりこないものを感じていたんじゃないのかな。自分が主役じゃないものね。ほっぺたをつねってみたら夢から覚めちゃったわけだけど、鶴とずっと一緒にいるよりも学びの多い豊かな人生だったに違いない。彼にだって傷ついてうちのめされる権利くらいあったはずだもの。

    | 生きていくこととか | comments(0) | trackbacks(0) | posted by m-minako - -
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