KOTOBAYA 雑記帳

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「いいよ」って言ってあげるね (ダメ親の懺悔) 22:38
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    あれは長女が幼稚園のとき、まだ名古屋に住んでいたころだった。セレブのご子息、ご令嬢が多い幼稚園だと気づかず、近さで選んで入園させてしまって冷や汗たらたらたら。お迎えの時間になると幼稚園の前の道路にはフォルクスワーゲンのロゴマークを付けた大きな車がずらりと並んだ。


    ある日、入園式の記念写真を持たされて長女が幼稚園から帰ってきた。どれどれと見てみると、そこには有名ブランドのスーツに身を包んだパパとママたち。ぐずる下の子を抱きながら疲れた表情で写っている自分がつくづく恥ずかしかった。


    きれいな奥さま方にひとしきり見とれてから、私は娘に聞いた。「ねえ、ねえ、この中で一番かわいいママはどのママだと思う?」 すると娘はすかさず指さした。「このママ!」 私ははっとした。なんと、その小さな指の下には田舎臭い自分の姿があったからだ。


    それからほんの少ししてから、事態が一転して一人で子育てすることになったわけだけど、娘たちにはいろいろ苦労をかけたと思う。でも、日銭を稼ぐことに必死な母を、娘たちはいつだってあたたかく見守ってくれていた。お弁当の中身がたこ焼きとカステラでも、コンビニおにぎりとゼリーでも、洗濯機の中に入っているブラウスを出してきて、洗濯し忘れちゃったからきょうはこれにしてと、ファブリーズをふりかけて登校させても、娘たちはいつだって「いいよ」と言ってくれた。それがどれほど救いだったことか。


    だめだめな母親を、そのまんま受け入れてくれた娘らにしてやれることといったら、今度は私が「いいよ」と言ってあげることだ。これから先、うまくいかないことだってたくさんあるにちがいないけれど、不完全すぎる自分をそっとしておいてくれた恩返しを、これから私がしていく番だと思う。

    | 子どものこととか | comments(0) | trackbacks(0) | posted by m-minako - -
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