KOTOBAYA 雑記帳

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でんでんむしの殻の中 04:15
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    有名な新美南吉さんの作品「でんでんむしのかなしみ」だ。ねえねえ、でんでんむしさん、あなた、「自分の殻の中に悲しみがいっぱい詰まってる」なんていうから、みんな、私もそう、私もそうって言うんですよ。「喜びがいっぱい詰まっている」と言ってごらんなさいな。みんな負けじと、私もそう、私もそうと答えるに違いないんだから。嘆きの殻に閉じこもっていたとしても、おなかがすいたらまた歩き出す、それでいいんじゃないですかね。



    新美南吉さんの童話のなかで、私がいちばん好きなのは「ごんぎつね」だ。ごんを撃ってしまった兵十の敗因は、家に届く栗やきのこを神様からのものだと信じてしまったことにあるのかもしれない。なんで自分だけ特別に神様からもらえると思っちゃったんだろうね。もっと謙虚になっていれば、だれかの好意と気づいただろうにね。


    それと、「目には目を」で済ませばよかったものを、「目には銃を」向けたのもまずかった。うなぎのことが悔しかったのもわかるけど、いたずらきつねをちょっと懲らしめるくらいにしとけばよかったね。こうやって、「ごんぎつね」は、赦すことのできない人こそがか不幸なんだと教えてくれてるのかな。



    いまだに不可解なのは浜田廣介さんの「泣いた赤鬼」だ。青鬼はどうしてあれほどまでにして赤鬼のために役立とうと思ったんだろう。青鬼がした行為はあれでよかったわけ?


    きっと青鬼は、人(鬼)の役に立ちたかった、「ありがとう」と言ってもらいたかった、それだけだったんじゃないのかな。自己実現とやらで自分にできることを探していたんだよ。青鬼はどこかでまた正義の味方ごっこをやってるよ。それは青鬼にとって生きがいみたいなもので、自分のためにやったことなんだからほっといても大丈夫。だから赤鬼、どうかもう泣かないで。まったくねえ、なんてことなんだろうねえ。



    余談だけど、小川未明の「赤いろうそくと人魚」とアンデルセンの「人魚姫」とディズニーの「リトルマーメード」がごっちゃになっちゃうんだよね。「赤いろうそくと人魚」は、例によって欲に目がくらむと不幸になりますよってお話だね。「人魚姫」は報われない恋物語………この手のストーリーは若干苦手だけど、これもお国柄なのかな。



    ほかにも、坪田譲治とか芥川龍之介とか佐藤春夫とか宮沢賢治とか………童話から遠ざかって久しいけど、私も昔は文学少女(いや、文学幼女)だったなあ。これもそれも、亡き父がたくさん本を与えてくれたからだと思う。お父さん、いまさらだけど、ほんと、ありがとね!

     

    | ふと思ったこととか | comments(0) | trackbacks(0) | posted by m-minako - -
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